足を組むのはよくない?

患者さんから『足を組むのはよくないの?』とよく聞かれます。

 

あくまでも私の見解ですがご説明させていただきます。

なぜ足を組むのか?

椅子に座っている時にどこが一番圧迫されるかというとお尻です。お尻には足の後ろ側に繋がる大きな血管が通っており、長く圧迫されることによって足の血流が悪くなります。

骨盤というのは誰しも左右差があります。ですから、左右どちらかのお尻の圧迫感を感じるのが普通です。

それによって人は無意識にお尻の圧迫を緩めるために足を組んでお尻を浮かせるのです。

 

 

これは、『寝返り』と同じ原理で、血流の観点から考えれば決して悪いことではなく、自然なことなのです。

 

しかし!

足を組むということは血流の観点からすれば決して悪いことではありませんが、体の歪みを作る原因にはなります。また、歪みがあるから足を組みたくなるというのも事実で、悪循環を作ってしまう原因になります。そういった観点で考えればまっすぐに越したことはありません。

 

ではどうすればよいか?

 

いくつか対策はありますが、まずは左右バランスよく足を組むということです。

デスクワークでお仕事をする方が非常に増えている中で『長く座らない』というのは無理だと私は思います。どちらかで足を組んだら、同様に反対も同じように足を組むということで対策にはなります。足を組む代わりに立ち上がるということもよいですね。

 

また、お尻の血行が悪くならないようにクッションなどを使うことも対策になります。

私個人のおすすめとしては、少し前に流行した『たまごの上から座っても割れないクッション』というのがありましたが、あのクッションはお尻の血行が悪くなりにくくなりますのでおすすめです。